鹿角のいいこと

鹿角でシカ、会えないワカモノに会いに行ってみた。①「株式会社浅利佐助商店 畠山樹了さん」

鹿角でシカ、会えないワカモノに会いに行ってみた。①「株式会社浅利佐助商店 畠山樹了さん」

「鹿角でシカ、会えない人に会いに行ってみた」のスピンオフ企画!
鹿角で働くワカモノたちのお話を聞きに行ってみました。第一弾は「株式会社浅利佐助商店」の畠山さんです。

 

子どものころから当たり前にうちにあった醤油。
鹿角で作られているなんて、思っていませんでした。

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鹿角花輪駅からクルマで約5分の場所にある、株式会社浅利佐助商店は、古い歴史を持つ味噌と醤油の醸造元。「フクジュ」の愛称で親しまれる味噌と醤油は、鹿角市民にとって食卓に欠かせない大切なものだ。
ここで働く22歳のワカモノ、畠山樹了(たつあき)さんは、中学生の頃まで「浅利佐助商店」のことを知らなかったらしい。
「自分の家で使っている醤油とか味噌が、地元のものだということも、そういう企業が鹿角にあることも知らなかった」。
畠山さんは浅利佐助商店の製造部で働いている。鹿角市八幡平に生まれ、地元の高校を卒業後、すぐにこちらに入社された。
「今は製造部の醤油・つゆ充填部門に在籍しています。商品数が多いので、容量や容器の形状もさまざま。その商品に合わせて機械を操作し、製造を行っています。充填し、パッケージ、さらに箱詰めして出荷できるようにするまでが私の仕事です」と語る。

 

鹿角で働くワカモノの理由。

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なぜ、高校卒業後に地元・鹿角に残ることにしたのだろうか。

「単純に鹿角が好きだからです。自分にとっては過ごしやすく、人との繋がりもあります。実際、鹿角に残って良かったなと思うことがあるんです。僕は高校の頃からバスケットボールを始めたのですが、今も社会人チームに所属して、大会に出たりしています。それと、週に3回、地元の小学生のスポ少チームでバスケの指導をしています。子どもたちにバスケを教えられるのは、地元の繋がりがあるからこそ。すごく恵まれているなと思いますし、自分も地域に育てられたと思っているので、少しでも貢献したい。それを実現できるのが嬉しいです」。

 

145年続いてきたものを
この先へと繋いでいきたいですね。

 

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「弊社は原料を揃えて、1から製造を行っています。地元の方々から親しまれる『フクジュ』の味を大切に作り続けています。2017年5月で、創業145年を迎えました。僕自身はまだまだ若造だけど、今まで受け継がれてきたものを、この先につなげていきたいって思っています。今後は味噌や醤油を実際に製造する部署で、その技術を学んでいきたいですね」。
7月から製造への第一歩となる味噌充填部門への異動が決まっているという畠山さん。この先も鹿角を大切にする気持ちはきっと失われることがない。彼の笑顔は、希望と決意に満ち溢れている。

 

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株式会社浅利佐助商店 〒018-5201 鹿角市花輪字観音堂27-3
TEL.0186-23-3127/FAX.0186-23-2720
http://fukuzyu.shop-pro.jp