鹿角のいいこと

鹿角でシカ、会えない人⇒ 安保金太郎商店 安保大輔さん

鹿角でシカ、会えない人⇒ 安保金太郎商店 安保大輔さん

安保金太郎商店 安保大輔さん
有限会社安保金太郎商店の代表取締役を務める傍ら、現在「鹿角きりたんぽFM」で「アニソン店長!」という番組を担当している。

 

お米のパッケージを『萌えキャラ』に

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「安保金太郎商店」は米の販売や、肥料、各種農業資材を専門に取り扱ういわゆる街の「お米屋さん」だ。目玉商品に「鹿角の萌えみのり」というお米があるが、その売り出し方が密かに巷で話題になっているという。

 

そのパッケージはまさに萌えキャラ。その名は「みのりん」。お米の妖精だ。目がとっても大きいし、キラキラしている。空だってきっと飛べるぞ。

 

「『萌えみのり』という品種名を活用するためにキャラクターを全面に売り込むことを決めました。イラストレーターもネットで探し出して、熱い思いを伝えてオファーしたら、なんと24時間で『みのりん』を描いてくれたんです。本当にいい子、安産ですよね(笑)。その年の新米の時期に秋葉原のイベントに出店し、ウェブメディアで取り上げてくれたことで話題になりました。実は、人気アニメ声優の愛称が『みのりん』という名前だったんですね」。

 

お米ってどれも違う。
違いを知って、好みのお米に出会って欲しいんです。

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意外(?)にもほとんどアニメには興味がなかったという安保さん。聖地には、飛び込んでみるものである。程なくして安保さんのもとに、その声優が所属する事務所から「ぜひ、コラボしましょう」というお誘いが。恐れを知らない安保さんは、ラジオの公開収録にゲスト出演したり、声優自身が鹿角まで赴き、農業体験をしてその動画がファンクラブイベントで上映されたり…、ファンの間で「鹿角の萌えみのり」は知れ度り、遠い鹿角が「みのりん」ファンの聖地に変わった。

 

「今では、遠方からわざわざお店に来てくれるファンもいて、ありがたい限りです。お米はどれも同じだから安いほうがいい、お米の味そのものに興味がないと思っている人は多いと思います。でも、お米はどれも同じじゃない。『鹿角の萌えみのり』は、すごく特徴的で違いのわかりやすいお米。食べてみることで『お米って違うんだ』ってことに気づいてもらえたら、少しずつでも秋田のお米のおいしさや、その興味を引き出すきっかけになるんじゃないかと思っています。思わぬことがきっかけで『鹿角の萌えみのり』は広まったけど、これからもお米に興味のなかった人を巻き込んでいく展開を、ここ鹿角から仕掛けたいですね」。

 

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一粒一粒がしっかりしていて、独特の食感があり、丼ものやカレーライス、寿司、チャーハンなどとも相性が良いという「鹿角の萌えみのり」。きっかけはなんだっていい、まず食べてみてほしい。きっと萌えるハズだ。